息子とガレージで過ごすひとときが何よりの楽しみです

バイクのエンジン音を響かせながら、工具を手に愛車のメンテナンスをする時間。隣には、興味津々な顔で作業を見守る息子の姿があります。
「ここを回すんだよ」と手を添えると、「ぼくもやってみたい!」と目を輝かせながら工具を握る小さな手。
気がつけば、ガレージは僕と息子の秘密基地になっていました。
ガレージのある暮らし
いつか息子が本物のライダーになる日を夢見ながら、今日もまた二人でバイクを磨く。
そんなワクワクする暮らしを叶えるガレージのある家。ここから、かけがえのない思い出が生まれていきます。

父と子、夢をつなぐ秘密基地
この空間には、僕のこだわりと息子の好奇心が詰まっています。
壁にはお気に入りの工具やパーツが並び、奥には小さな作業スペース。
さらにボルダリングスペースも設け、息子もたっぷり遊べる空間に仕上げてもらいました。

バイクが好きになったのは、父の影響でした。
小さな頃、父の背中にしがみついてツーリングに出かけた記憶が今も鮮明に残っています。
風を切る感覚、エンジン音の響き、そして父の頼もしい背中。それは、僕にとって特別な思い出でした。
今度は僕が息子に、そんな体験を伝えていく番です。
「パパ、次はどこを直すの?」
小さな声が聞こえると、思わず工具を持つ手が止まります。
幼いながらも、息子は少しずつバイクの構造に興味を持ち始めています。オイル交換の手伝いをしながら、「ここをこうすると、もっとスムーズに走るんだよ」と説明すると、真剣な表情で聞いてくれる。そんな時間が愛おしくてたまりません。
ガレージは、単なる趣味の空間ではなく、親子の絆を深める場所だと思うようになりました。
大人になると、仕事や生活に追われて、家族とゆっくり過ごす時間が減ってしまいがちです。でも、ガレージにいるときは、時計の針がゆっくりと進んでいるような気がするのです。
バイクだけでない、いろんな作業や遊びに活躍

バイクだけではなく、ここではいろんなものを修理したり、作ったりします。
息子が最近夢中になっているのは、自転車のメンテナンス。チェーンの調整やタイヤの空気圧チェックをしながら、「パパみたいにできるようになりたい!」と言う姿に、またひとつ嬉しい気持ちが湧いてきます。
そういえば、僕も父に同じことを言っていたっけ。
「道具の使い方を覚えれば、いろんなものが直せるし、大切に使う気持ちも育つんだよ。」
そう話してくれた父の言葉が、今になって改めて心に響きます。
このガレージで学ぶことは、ただのバイクや工具の知識だけではありません。
手を動かすことで得られる達成感や、物を大切にする心。そして、何よりも、父と子が一緒に時間を過ごすことの大切さ。
そんなことを、息子にも感じてもらえたらいいなと思います。

未来へと続くガレージでの時間
いつか、息子が成長して、自分だけのバイクを持つ日がくるかもしれません。その時、このガレージで過ごした日々を思い出してくれたら嬉しい。
「パパ、今度一緒にツーリング行こうよ。」
そんな言葉が聞ける日がくることを楽しみにしながら、今日もまた、息子と二人でエンジンを磨きます。
親子の思い出が、バイクの輝くタンクに映り込むように、いつまでもこのガレージが僕たちにとっての「特別な場所」であり続けることを願って。